CGらぼ

広く浅くCGを勉強していきます。

3ds Maxでのトーンマッピング方法を調べてみた!!

レンダリング時の画像データはHDR形式でありディスプレイに表示するためにLDRに変換している。その際の、露出制御のことをトーンマッピングという。

V-Rayでいうところのカラーマッピングかな!?

 

まずは設定方法から

Rendering > Environment and Effects > Exposure Control

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3ds maxではデフォルトで「Automatic Exposure Control」「Linear Exposure Control」「Logarithmic Exposure Control」「mr Photographic Exposure Control」「Pseudo Color Exposure Control」の5種類の露出制御が入っている。

 

3ds maxでmental rayを使用している場合は基本「mr Photographic Exposure Control」を使用する。

「Automatic Exposure Control」「Linear Exposure Control」はmental rayではサポートされていないので使用しない。

 

[Pseudo Color Exposure Control]

・シーン内の輝度(サーフェスから反射する光の値)または照度(サーフェスに当たる光の値)を視覚化する

 

[Logarithmic Exposure Control]

・「mr Photographic Exposure Control」を使用した場合よりもレンダリングが高速になる

・露出設定をアニメートすることが不可能なため屋外から屋内へと移動するアニメーションを作成できない

レンダリングイメージの輝度を使用可能な範囲に自動で調整してしまうため、照明過剰もしくは照明不足のシーンが作成される可能性がある

・自動でレンダリング出力に2.2のガンマが適用されるため、二重にガンマ補正がかからないように注意する必要がある

 

[mr Photographic Exposure Control]

・一眼レフカメラのように露出制御ができる

・露出設定をアニメートすることが可能なため屋外から屋内などのアニメーションにも適している

レンダリング出力に2.2のガンマが適用されるが、グローバル設定を使用するように設定することも可能。

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〔Exposure〕

 Exposure Value(EV) ・・・ 全体的な露出を最も簡単に制御できる

 Photographic Exposure ・・・ 一眼レフカメラのように露出を制御できる

 

メモ

 Exposure Value(EV)

・値は-6~16の間

・数値が1上がるごとに輝度が半分になり、1下がると倍になる

・1.0~8.0は屋内、10以上は屋外に適している

 

Shutter Speed

・モーションブラーに影響はでない

 

Film speed(ISO)

・屋内は400、屋外は100が最適

・フィルムのざらつきはシミュレートされない

 

Aperture(f-stop)

被写界深度に影響はでない

 

〔Image Control〕

Highlights(Burn) ・・・ 白とび具合を制御する

Midtones ・・・ 中間調を制御する

Whitepoint ・・・ ホワイトバランス

Vignetting ・・・ ビネットの調整

 

メモ

Highlights(Burn)

・0.0にするとハイライトがなくなり、レンダリング時間が短くなる

 

Midtones

・1.0では効果なし

・1.0より大きいと中間調カラーが明るくなり、1.0未満だと暗くなる

 

Whitepoint

・Autodeskは室内シーンの場合、3700Kに設定することを推奨している

 

Vignetting

トイカメラのように四隅が暗くなる

・照明が視野の中心に集中しているような「フラッシュ効果」が発生する

 

〔Physical scale〕

Physical Units(cd/m^2) ・・・

Unitless ・・・

 

メモ

Physical Units(cd/m^2)

・フォトメトリックライト、デイライトシステム、mr Physical Skyのみを使用している場合に使用

・正しくCandela/m^2調整されたHDRIを使用している場合に使用

 

Unitless

・標準ライト、環境、バックグラウンドイメージ、自己照明マテリアルの郷土をカンデラ単位で処理する